ロック・ポップス・ジャズ・ブルースなど、様々なジャンルで活躍する花形楽器の一つ、「エレキギター」ってとてもかっこいいですよね。その洗練されたビジュアルやサウンドは様々な人々を惹き付けてやみません。
「ギターをやった事はないけど自分も始めてみたいな・・・」
・・・と思いつつ、何を揃えたら良いかがわからなくて困っている初心者のあなた!
そんなあなたの手引きとなるように、エレキギター初心者に必要なものをわかりやすく丁寧にまとめてみました。
筆者である私「あき☆らっと」はエレキギター歴30年超。今でも月一回ほどのペースでジャズ・フュージョン系ライブに参加し人前で演奏する場に立っています。都内の音楽スクールに通い著名な方に師事した事もあり、ライブ現場での経験とノウハウを積み上げて来た、こんな私ならではの経験と広い視点から、ギター初心者のお役に立てるような情報をわかりやすく丁寧にお伝えしたいと思います。
エレキギターを始めるのに必要なものって何?
「こうなればいてもたってもいられない!さぁ、エレキギターに挑戦だ!今から楽器屋さんに行って憧れのギターを買うぞ!」
・・・とお思いのあなた、ちょっとお待ちください!
ギター演奏の目的によって必要なものも変わってくると思います。次に、どのような目的でギターを始めるのかをケースA~Cで3パターンほど想定してみました。あなたはどれに当てはまりますか?
ケースA)とにかくギターに触ってみたい、弾いてみたい
ケースA)とにかくギターに触ってみたい、弾いてみたい人に必要なもの
1. ギター本体
2. ピック
3. シールドケーブル
4. アンプ
最低限これだけあればギターの音が出せるので、憧れのあのアーティストの弾いているあのフレーズを真似てみたり、ギターを所有する満足感を充分満たす事ができます!
ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のリフなんかを弾いてみれば、気分はすっかりライブ会場に立つギタリストです!
ケースB)バンドを組んで学園祭や人前などで演奏したい
ケースB)バンドを組んで学園祭や人前などで演奏したい人に必要なもの
★上記の「ケースA」のセットの加えて下記をプラスしましょう!
5. ソフトケース
6. ストラップ
7. チューナー
人前で演奏するとなれば、楽器類を持ち運ぶためそのケースが必要となります。楽器を裸のまま運ぶのはとても効率が悪い上、ぶつけたり落下させたりと楽器を傷めてしまうリスクが大きくなるためです。
ストラップについては、人前で演奏する際は立って弾く事がほとんどだと思いますのでライブの必需品となります。
他の人と一緒に演奏するにはチューニングを行う必要があります。ギターという楽器の特性上ピッチは弾いて行く中でも徐々に狂ってきますし、気温や湿度の変化などによっても変化するものであり、昨日は完璧なチューニングだったとしても今日は気持ち悪い変な音程に・・・という事が往々にして起こりうるわけです。
チューナーを使って音程を揃える事は音楽の基本中の基本。そして良い演奏と上達への第一歩であり近道となりますよ!
ケースC)趣味として本格的に練習し長く続けたい
ケースC)趣味として本格的に練習し長く続けたい人に必要なもの
★上記の「ケースA、及び、ケースB」のセットの加えて下記をプラスしましょう!
8. 交換用のギターの弦
9. ギタースタンド
10. 教則本や教則DVD(YouTubeなどのレッスン動画も便利)
11. クリーニングクロス
12. 工具(弦の交換などのメンテナンス用)
13. 指板の潤滑剤
14. クリーナー(ギター本体の掃除などに)
楽器を長く演奏して行くにはメンテなどはとても大事。ギタースタンドは意外と持っていない初心者がちょくちょくおられる印象ですが、楽器の転倒による破損など結構大きななリスクが潜んでいますのでぜひ購入して活用する事をおススメします。
楽器を大切にし長持ちさせる事で楽器自体のコンディションも良くなり演奏がし易い状態を保てるので、ギター演奏のレベルアップの近道にもなりますよ!
エレキギターを始めるために必要なものは大体いくらくらいするの?
ギターを始める際に必要なものはいろいろ上げるとキリがないくらいです。
今回はケースA)の「とにかくギターに触ってみたい、弾いてみたい」あなたに必要なものに焦点を絞って解説していきたいと思います。
ギター本体
楽器はとても高価な買い物になります。お手軽な価格のものから〇十万円くらいするもの、ビンテージなどの高級品になると百万円を超えるようなクラスの物も。文字通りピンからキリまで選択肢がある訳です。そのため想定する予算はとても大事な要素となります。
ギター本体の価格
《価格帯の目安》
お試し~初心者:約10,000円~
初心者~中級者:約50,000円~
中級者~上級者:約100,000円~
※あくまで購入価格帯の目安です。
とにかくお試しでも良いから初めてみたいと思う方はひとまず10,000円台くらいからの一番リーズナブルなものを購入してみるのも良いかもしれません。ギターを持ってみた感じや弾いてみた感覚など、充分ギターの楽しみを体感できると思いますよ。
ある程度演奏もできるようになった、あるいは、趣味としてしっかり続けたいと考えている場合は50,000円クラス以上の楽器が良いでしょう。楽器の質は価格に比例するものです。ある程度予算を用意する事で、音の質感であったり、サステイン(音の伸び)、ピッチの安定性などが良い楽器を入手する事ができると思います。
趣味として末永く続けて行きたい方や、予算に余裕がある方は、10万円クラス以上の楽器を選ぶのも良いと思います。このくらいになると明らかに楽器の質感が違うのを体感できると思います。良い楽器はサウンドや響きの良さやチューニングの安定性、演奏のしやすさなどがグッと上がります。何よりも自分の楽器として所有する喜びに比例して楽器への愛着が高まってくるものです。演奏レベルアップの近道は良い楽器からと言っても過言ではありません。
《筆者が使っているギター》
因みに筆者であるあき☆らっとはギターを複数本持っていますが、一番リーズナブルなものが YAMAHA(ヤマハ)/ Pacifica 612 VII FM(定価約80,000円・実勢価格60,000円前後)、一番高価もので SCHECTER(シェクター)/ EX-22-CTM-FRT(定価約400,000円)を使っています。
いずれもストラトタイプのギターですがそれぞれの楽器にはそれぞれのサウンドや良さ、特徴があります。そのため演奏する場所や選曲などによって使う楽器を都度変えていますよ。とは言え高価な楽器は何と言っても手に持ったしっくりくる感じが断然違いますし、出てくる音が格段に良いと感じるため所有する満足感も最高なものですよ!
ピック
エレキギターの弦を鳴らす際は一般に三角形の小さなつめの様な道具を使用します。言わずと知れた「ピック」と呼ばれるものです。ギターの弾き心地やサウンドに大きな影響を与える大事なツールであるため、とても難しい選択肢でもある反面、非常に奥深いのでむしろピック探しの旅は楽しいものでもありますよ。
《価格帯の目安》
約100円~
ピックには様々な形状や素材、硬さのものがありますが、だいたい100円台くらいで購入できるものが多い印象です。ピック選びの際は実際に触ってみて自分に合う物を見つけるのが良いと思います。ジュース一本程度の価格で気軽に購入できるので是非何種類か購入してその弾き心地を試してみてください。
形状は、おにぎり型(トライアングル型)、ティアドロップ型、ジャズ型などが代表的だと思います。固さもソフト、ミディアム、ハードなどがあります。
何を選んだらよいか迷ってしまう場合は、ひとまずおにぎり型で硬さはミディアムのものを使うのが筆者のおススメです。理由としては、「1.面積が比較的大きいので滑り落ちにくく持ちやすい」「2.しなやかさがあるのでカッティングなどの際の弾き心地が程よい」「3.均等な三角形につき三つ角どこでも弾けるため、消耗してきた際は別の角で弾く事ができて経済性が高い」などがあります。
もしお気に入りのアーティストが使用しているピックが分かれば、同じタイプのものを使ってみるのも良いですよ。場合によってはシグネーチャーモデルが販売されている場合もあります。このようにピックについては非常に奥深いのでまた別の機会にご紹介したいと思います。
《筆者が使っているピック》
・Masu-MUSUBI(マスムスビ)
日本屈指のギタリスト、フュージョングループのディメンションのリーダーでもある増崎孝司さんのシグネーチャーピックです。形状はおにぎり型、硬さはミディアムからハードくらいの印象、素材はセルロイド製です。通常のおにぎり型タイプのピックよりも一回り小さいサイズになっており、カッティングからテクニカルな早弾きまで広く対応しやすいピックです。最近デジマートで知り、購入してみました。弾き心地も非常によく、今一番推しのピックです。
増崎孝司シグネーチャーピック Masu-MUSUBIの紹介ページ(ギターショップEXCEL)
・おにぎり型
カッティングを多用するフュージョン系の曲を演奏する際に使用しています。硬さはミディアムを選んでいるのでほどよいしなやかさがある事からコードストロークの際のひっかり具合が程よいのが気に入っています。筆者のギター人生の中で一番付き合いが長いツールになっています。このタイプのピックは同様のものが各社から出ており、また、どこでも手に入りやすいので気軽に使う事ができますよ。
FENDER ( フェンダー ) / 346 Shape Shell Medium (サウンドハウス)
・ジャズ型
その名の通り多くのジャズ系ギタリストに愛用されているピックです。非常に小さなサイズかつハードな硬さで、テクニカルなプレイに向いています。その為ロック系早引きギタリストにも愛用されているそうですよ。筆者はジャズ系の曲を演奏する際にこれに持ち替える事があります。
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / JAZZ III RED(サウンドハウス)
初心者のあなた向けに徹底解説!次回へ続きます!!
筆者が長年に渡り経験してきた事を余す事なくお伝えしたいと考えているため長くなってしまいました・・・。今回だけで全ては紹介しきれないので次回の記事で続きを記載したいと思います。
次回の記事「徹底解説14選!ギターを始めるのに必要な物は?/その②」へ続きます!次は「シールドコード」の解説からスタート。「初心者としてギターを始めたいけど何が必要なのか?」「だいたいいくらいするのか?」「どこで購入したら良いのか?」を知りたい初心者のあなた向けに引き続き徹底解説いたします。ぜひご覧ください!あき☆らっとでした!
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